タイにおける米の品質保全とポストハーベストロス防止に関する研究(91)
課題番号 | 1992003927 |
研究機関名 | 熱帯農業研究センター(熱研) |
他機関 | タイ農業局 |
研究期間 | 完S63〜H03 |
年度 | 1992 |
研究問題 | 熱帯・亜熱帯における作物の生産・利用技術の開発,改善 |
大課題 | 熱帯における農林資源の利用加工技術の開発 |
中課題 | 熱帯農産物の品質保全技術の開発 |
小課題 | タイにおける米の品質保全とポストハーベストロス防止に関する研究(91) |
摘要 | 米はタイ国における最重要農産物であり収穫後の損失防止と品質保全を目的として本研究をタイ農業局,パトンタニ稲研究センターにおいて実施した。タイにおける収穫後の米の貯蔵形態は短期間の精米を除き,大部分は籾形態である。又低温による貯蔵管理はなく自然条件のみである。貯蔵形態を精米,玄米,籾に分け貯蔵温度を自然条件と低温(15゜C)区を設け6ヶ月間品質変化,食味等に与える影響を解析した。その結果,品質劣化は低温区に対し自然条件区が量的に2ー3%増加した。精米歩留り,搗精度等では,有意差は認められなかった。貯蔵形態別に見ると品質劣化は精米>玄米>籾の関係を示した。主要成分の変動は認められなかった。炊飯米の伸長度は貯蔵経過と共に増大し自然条件区が低温区より大であった。食味試験の結果,香りや光輝において自然条件区が低温区に劣り劣化玄米>精米>籾の関係を示した。他の項目(粘り,柔らかさ等)では有意差は認められなかった。以上の結果から低温貯蔵の優位性と籾形態の有効性が示唆された。 |
研究分担 | 研一(主研) |
パーマリンク | https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030030764 |
収録データベース | 研究課題データベース |