だいずネコブセンチュウ抵坑性遺伝資源の検索及び抵坑性品種の育成法(46)
課題番号 | 1992002981 |
研究機関名 | 九州農業試験場(九農試) |
研究期間 | 完S62〜H03 |
年度 | 1992 |
研究問題 | 暖地における作物・家畜の高品質・安定多収生産技術の確立 |
大課題 | 作物の優良品種の育成と育種法の改善 |
中課題 | 豆類の優良品種の育成 |
小課題 | だいずネコブセンチュウ抵坑性遺伝資源の検索及び抵坑性品種の育成法(46) |
摘要 | 暖地の大豆作では連作をしたり、タバコの後作ではネコブセンチュウの発生が多くなる。大豆を加害するネコブセンチュウにはジャワネコブセンチュウとサツマイモネコブセンチュウがあるが、従来、この2つのセンチュウに対して別々に抵抗性を検定した例はなかった。この試験では2つのセンチュウが単独で生息する圃場を別々につくり、各々のセンチュウに対し、日本及び外国原産の750品種(近縁種を含む)の抵抗性を検定した。その結果、ジャワネコブセンチュウに対しては、アメリカおよびインドから取り寄せた品種に抵抗性の強いものが多く、サツマイモネコブセンチュウに対しては、インド及び日本に抵抗性の強いものが多かった。また、2つのセンチュウどちらにも強いBragg、畿内徳島2号及びPK74−276等の品種がみられた。両センチュウの抵抗性の遺伝様式をみるため、強い品種×弱い品種及びその逆交配の後代分離比を調査した。その結果、両センチュウに対して、抵抗性は1対の劣性のメジャ−ジ−ンが関与していることが類推された。さらに複数のマイナ−ジ−ンも関与していることが推察されたが、数を確定することはできなかった。 以上のことから両センチュウに抵抗性の実用品種を育成することは比較的容易であると考えられ、今後新品種育成に役立てることにする。 |
研究分担 | 作物開発地域基盤・線虫制御研大豆育種研 |
パーマリンク | https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030030966 |
収録データベース | 研究課題データベース |