富栄養の作物栄養生理と診断法の確立(69)
富栄養の作物栄養生理と診断法の確立(69)
課題番号 | 1992000095 | ||
---|---|---|---|
研究機関名 | 農業研究センター(農研センタ) | ||
研究期間 | 継S63〜H05 | ||
年度 | 1992 | ||
研究問題 | 生態系に調和した作物生産管理技術体系の確立 | ||
大課題 | 作物の物質生産機能の解明と安定生産制御技術の確立 | ||
中課題 | 作物栄養の診断技術の開発 | ||
小課題 | 富栄養の作物栄養生理と診断法の確立(69) | ||
摘要 | 養分富化がもたらす作物の生理学的問題を解析し、診断のための資料とする。山梨の土壌塩類濃度の高い施設のキュウリから、黄白化した葉をサンプリングし、障害の程度に分けて、カチオンとアニオンの分析をおこなった。葉の障害程度とN、K濃度は逆相関し、P、Ca、Mg濃度は正の相関を示したが、Fe、Mnとは相関がみられなかった。カチオンの内Caの割合は高く、これに対応するアニオンは炭酸であった。炭酸の起源を推定するためにその13C自然存在比を測定したところ、−15〜−18パーミルであった。これは炭酸が代謝(呼吸)で生成されたものであることを示唆している。以上の結果から、土壌中のCaは硝酸イオン、塩素イオンによって可溶化されキュウリに吸収され、この際Kの吸収は低下する。葉での硝酸イオンの代謝そしてNの再転流でN含有率は低下、下位葉では炭酸カルシウムが沈着したとみられる。 | ||
研究分担 | 土壌肥料・栄養診断研(診断班) | ||
パーマリンク | https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030031345 | ||
収録データベース | 研究課題データベース |