水産物中の成分の記憶学習調節能(223)
水産物中の成分の記憶学習調節能(223)
課題番号 | 1992003616 | ||
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研究機関名 | 食品総合研究所(食総研) | ||
研究期間 | 完H01〜H03 | ||
年度 | 1992 | ||
研究問題 | 品質成分の解明及び評価 | ||
大課題 | 食品の健全性に係わる成分の評価及び開発 | ||
中課題 | 食品の生理機能成分の動物試験及び作用機作 | ||
小課題 | 水産物中の成分の記憶学習調節能(223) | ||
摘要 | 水産物に多いドコサヘキサエン酸は、記憶学習能の向上に役立つことが推測されている。そこで、脳のドコサヘキサエン酸を増やすイワシ油食とドコサヘキサエン酸が欠乏するパ−ム油食をマウスに、1年間与え、迷路による記憶学習実験を行った。この実験では、1日絶水し、迷路の出口に水があるという条件付けをした後、それぞれの食餌群のマウスがスタ−トから出口に到達するまでの時間を測定した。その結果、両食餌群とも、2回目及び3回目の試行(パーム油食で平均45秒以下、イワシ油食で32秒以下)では、最初の試行(パーム油食で116±46秒、イワシ油食で61±16秒)よりも早く出口に到達した。しかし、特に2回目以後において、パ−ム油食群(45±11秒)に比べてイワシ油食群(32±10秒)の方が、より早く出口に到達する傾向を示した。このことから、ドコサヘキサエン酸が記憶学習能の向上に役立っていることがわかった。 | ||
研究分担 | 食品機能・機能生理研 | ||
パーマリンク | https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030031561 | ||
収録データベース | 研究課題データベース |