摘要 | 液状食品用の保存、輸送容器として用いられているドラム缶式無菌バッグの緩衝方法について検討した。2.5Hz、0.6Gの垂直振動で損傷を生じるまでの振動の繰り返し回数を調べた結果、2つの発泡スチロール半円板で押さえる方法が最も緩衝効果が高く、緩衝処置を施さない場合に比べ30倍以上の耐振動性を有した。また、最近導入の著しい差圧予冷施設の運用で特に問題となっている、予冷処理における通風口の設け方や積み付け方法などの適正化に資するため、差圧通風冷却において冷却速度に影響を及ばす要因(内容物の形状、通風口の配置等)について検討を行った。すなわち、1個体の冷却における風速と冷却速度との関係と容器に充填された対象物の冷却速度から容器内における風速分布を調べ、適切な通風口の配置(個数、位置、面積など)を明らかにした。さらに青果物用プラスチックフィルムとガス吸収剤(いわゆる機能性フィルムと鮮度保持剤)のエチレン吸収性能を試作した装置により評価した。フィルムのエチレン吸収量は無視し得る範囲であった。パウチ法によりフィルムのエチレン透過度を測定した結果、無機多孔質の混入はエチレン透過度に大きく影響しなかった。 |