耐塩性キラー酵母のキラー因子の作用機作の解明
耐塩性キラー酵母のキラー因子の作用機作の解明
課題番号 | 1992003785 | ||
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研究機関名 | 食品総合研究所(食総研) | ||
研究期間 | 新H03〜H05 | ||
年度 | 1992 | ||
研究問題 | 生物変換機能の解明及び利用 | ||
大課題 | 微生物・酵素等の利用技術の開発 | ||
中課題 | 微生物利用技術の改良・開発 | ||
小課題 | 耐塩性キラー酵母のキラー因子の作用機作の解明 | ||
摘要 | キラー因子を用いた新しい発酵工程の制御技術の確立のために、キラー因子の構造と作用機作の解明を目的とする。本研究室では高濃度食塩存在下において、Saccharomyces cerevisiae等の感受性酵母に対しキラー活性を示す新規の耐塩性キラー酵母 Pichia farinosaを既に分離している。本年度はまず、キラー因子の活性を保持したままキラー因子を精製することを試みた。疎水クロマトグラフィー、電気泳動法により、活性型のキラー因子を分子量約9kDを示す単一バンドにまで精製することが出来た。そこで次に作用機作の解明のため、キラー因子の作用に対する感受性菌の時間的応答の解析を行った。その結果、静止期の感受性酵母ではキラー因子による致死効果が現れるまで約6時間を要するのに対し、対数増殖期の酵母はキラー因子の濃度に依存して直ちにその致死効果が認められた。このことはキラー活性の発現に感受性酵母の増殖が深く関わっていることを示唆している。今後は生化学的な手法を用いて作用機作について解明して行きたい。 | ||
研究分担 | 応微・糸状菌研 | ||
パーマリンク | https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030031730 | ||
収録データベース | 研究課題データベース |