農村環境の生物保持機能に着目したビオトープ結合システムの開発(253)
課題番号 | 1992000729 |
研究機関名 | 農業環境技術研究所(農環研) |
研究期間 | 継H02〜H07 |
年度 | 1992 |
研究問題 | 農業生態系の総合的管理技術の開発 |
大課題 | 農業生態系の総合的な管理計画法と管理技術の開発 |
中課題 | 農村空間の生態的管理のための計画法の開発 |
小課題 | 農村環境の生物保持機能に着目したビオトープ結合システムの開発(253) |
摘要 | 所構内にこの地域の農村環境のモデルを造成し、各水域で羽化したショウジョウトンボの羽にマ−クをつけて移動を調べたところ、用水路−谷津田間で種の交換が行われていることが明らかになった。つくば市周辺の伝統的な溜池の間隔を迅速測図の土浦図幅(明治16年測量)・牛久村図幅(明治14年測量)内の50箇所の池沼(いずれも谷津田の溜池)で測定したところ、7割近くが用水路−谷津田の間隔の範囲内に納まっていた。上記のトンボの移動距離からみて、これらの溜池間で種の移動(供給)が行われていた可能性が高く、伝統的な谷津田環境の配置がトンボの種供給を可能にし、トンボ相の多様性と安定性を保つうえで役立ってきた、と考えられた。 |
研究分担 | 環境管理・植生動態研 |
パーマリンク | https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030032190 |
収録データベース | 研究課題データベース |