開放性砂浜域における漁場造成のための環境評価(2)
課題番号 | 1992005677 |
研究機関名 | 水産工学研究所(水工研) |
研究期間 | 継H02〜H04 |
年度 | 1992 |
研究問題 | 増養殖場・漁場の造成及び保全技術の開発 |
大課題 | 漁場造成のための水産生物の生理・生態・行動特性と環境の解明 |
中課題 | 環境変動に対する水産生物行動特性の解明 |
小課題 | 開放性砂浜域における漁場造成のための環境評価(2) |
摘要 | 3年度は水深が浅く(4m)漂砂の激しい漁場(A)と水深が深く(7m)漂砂の少ない漁場(B)で漁獲されたウバガイ筋肉の生化学分析と鹿島灘砂浜海岸におけるChl.aの変動の測定を実施した。ウバガイのRNA/DNA比は、A漁場ではB漁場に比べて有意に低く、成長が停滞していると推察された。また漁獲方法による差として、噴流式貝桁網に比べ通常の貝桁網ではグリコーゲン含量が有意に少なくなっていた。Chl.a濃度は10月〜3月の間では汀線〜距岸380m(水深6m)までは1〜22μg/lの間にあり、外海に面しているとはいえ、かなり高濃度であることがわかった。また、時化時には岸沖方向、表底層ともほぼ均一の値を示し、静穏時にはトラフの底層で多くなる傾向が認められた。以上の結果からウバガイは漂砂の少ない環境が成育に好適であり、漁獲方法は噴流式の方が漁獲時に貝に与えるダメージが小さいと考えられる。また、Chl.a濃度の高いことから、砂浜海岸での一次生産はかなり大きいと推定される。 |
研究分担 | 水産土木・環改変研環分析研漁施研漁水理研 |
パーマリンク | https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030033471 |
収録データベース | 研究課題データベース |