物理化学的刺激に対する魚貝類の反応機構の解明(3)
課題番号 | 1992005678 |
研究機関名 | 水産工学研究所(水工研) |
研究期間 | 継S62〜H04 |
年度 | 1992 |
研究問題 | 増養殖場・漁場の造成及び保全技術の開発 |
大課題 | 漁場造成のための水産生物の生理・生態・行動特性と環境の解明 |
中課題 | 環境変動に対する水産生物行動特性の解明 |
小課題 | 物理化学的刺激に対する魚貝類の反応機構の解明(3) |
摘要 | 全長30〜35cmのイシダイを4×5mの水槽に1尾づつ入れ、水槽に複数の地形模型を置き、供試魚の行動経路が安定した後に、これらの一部もしくは全てを除去し、模型選択性状、行動範囲、地形模型に対する認識と位置の記憶の過程を実験行動学的手法により調べた。複数の模型を同時に設置した時、供試魚の個々の地形模型への選択性の強弱が認められ、横穴型が最も選択性が高かった。模型を除去した直後の供試魚は模型が設置されていた場所を探るように遊泳し、その行動範囲は、模型設置時と類似であった。模型除去後は供試魚が強く選択した模型場所には他の模型よりやや多く接近する傾向が窺えたが、時間の経過とともに低下した。このことから、供試魚の複数の地形模型の種類と位置の記憶は、模型除去後も一定時間は保持されることが示唆された。 |
研究分担 | 水産土木・環分析研 |
パーマリンク | https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030033472 |
収録データベース | 研究課題データベース |