紫外線による植物の生理機能の変動解析(76)
紫外線による植物の生理機能の変動解析(76)
課題番号 | 1993000362 | ||
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研究機関名 | 農業生物資源研究所(生物研) | ||
研究期間 | 完H02〜H04 | ||
年度 | 1993 | ||
研究問題 | 農業生物の生理機能・生体機能の制御・利用技術及び未利用生物の有効利用技術の開発 | ||
大課題 | 植物の生長・発育機構の制御法の開発 | ||
中課題 | 植物の発育・老化機構の解明 | ||
小課題 | 紫外線による植物の生理機能の変動解析(76) | ||
摘要 | オゾン層の破壊により、増加が予想されるUV−Bの植物生長および生理機能に対する影響を調査した。キュウリではUV−B処理により草高、葉面積が減少し、葉厚、葉面積当たり生重、同葉緑素含量、可溶性蛋白質量が増加した。また、UV−B処理葉では葉肉細胞が1〜2層増加したが、葉緑体のサイズや構造には変化はなかった。イネおよびダイズでもUV−Bによる障害が起こり、葉に褐色の斑点が生じた。キュウリおよびヘラオモダカではUV−B処理によりスーパーオキシドジスムターゼの活性が1.5〜2倍に増加した。光合成および呼吸については、キュウリ、ヘラオモダカともに影響は見られなかったが、キュウリでは気孔伝導度と蒸散量がUV−B処理により減少した。キュウリおよびダイズ葉のエタノールおよびメタノール・塩酸抽出物(フラボノイドと見られる)の紫外部吸収は2日間のUV−B処理により増加し、フラボノイド含量は植物に対するUV−B障害の指標として有効なものと考えられた。 | ||
研究分担 | 機能開発・発育生理研 | ||
パーマリンク | https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030034279 | ||
収録データベース | 研究課題データベース |