植物における分化・増殖を制御する遺伝子の単離と解析(123)
課題番号 | 1993000409 |
研究機関名 | 農業生物資源研究所(生物研) |
研究期間 | 継H03〜H05 |
年度 | 1993 |
研究問題 | 遺伝子・細胞操作等による新農業生物資源作出技術の開発 |
大課題 | 新育種素材作出のための組換えDNA技術の開発 |
中課題 | 有用形質における遺伝子の同定・単離と形質発現の解析 |
小課題 | 植物における分化・増殖を制御する遺伝子の単離と解析(123) |
摘要 | 植物における細胞増殖・細胞周期をコントロールする遺伝子の一つとして当所においてクローニングされたPCNA遺伝子を用いて、細胞機能の調節様式を解析する事を目的とする。イネPCNAcDNAを加工して大腸菌の発現ベクターに組み込み、大腸菌のマルトース結合蛋白との融合体として発現させた。得られた蛋白を精製したところ、分子量8万程度の蛋白が精製され、目的の分子量と一致した。この融合蛋白は、■アミノ酸配列特異的プロテアーゼによって切断後、N末端のアミノ酸配列がcDNAより得られるPCNAのN末端配列と一致した。■融合蛋白、プロテアーゼ切断断片とも抗ヒトPCNA抗体と反応した、ことより、目的通りイネPCNAを発現したと思われる。この蛋白をヒトDNAポリメラーゼの反応系に加えると、ヒトPCNAには効率は劣るものの、顕著に活性を増幅した。従って機能的に活性なイネPCNAの作出に成功したものと思われる。 |
研究分担 | 分子育種・遺子情報研 |
パーマリンク | https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030034326 |
収録データベース | 研究課題データベース |