土壌条件の違いが水溶性窒素と硫黄の動態に与える影響(155)
課題番号 | 1993004240 |
研究機関名 | 森林総合研究所(森林総研) |
研究期間 | 完H01〜H04 |
年度 | 1993 |
研究問題 | 森林の環境形成機能の解明と評価 |
大課題 | 人間活動によって生じる環境インパクトの森林への影響評価 |
中課題 | 大気汚染等の森林生態系への影響評価 |
小課題 | 土壌条件の違いが水溶性窒素と硫黄の動態に与える影響(155) |
摘要 | スギ平地林における降水・樹幹流による物質流入量を明らかにし、土壌に与える影響及び水溶性窒素と硫黄の動態を検討した。一般に老齢大径木の樹幹周囲ほど表層土壌のpHが低く、衰退程度が高いスギ林ほどpH低下が著しかった。樹幹直下の土壌断面にもpH低下がみられ、土壌水の溶存イオン濃度も高く、水溶性アルミニウム濃度が20mg/lに達するところがあった。茨城県茎崎町における測定では、樹幹流の溶存物質の80−90%は、周囲の林冠層より突出した部分で捕捉された湿性/乾性降下物と樹体から溶脱した物質であった。樹皮から滲出する水溶性窒素はほとんどがアンモニア態であった。硫酸イオンとともに衰退地の試料ほど、また老齢大径木ほど単位樹皮面積当たりの滲出量は多かった。 |
研究分担 | 森林環境・土物研 |
パーマリンク | https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030035217 |
収録データベース | 研究課題データベース |