1991年2月の異常降雪によって発生した大規模な森林被害の実態解析(421)
課題番号 | 1993004481 |
研究機関名 | 森林総合研究所(森林総研) |
研究期間 | 完H03〜H04 |
年度 | 1993 |
研究問題 | 多雪・寒冷地帯における森林維持・造成技術の高度化 |
大課題 | 雪・寒害発生地帯の森林造成技術の向上 |
中課題 | 雪害常習地帯における適地判定のための環境解析 |
小課題 | 1991年2月の異常降雪によって発生した大規模な森林被害の実態解析(421) |
摘要 | 1991年2月に岩手県北部で発生した暴風雪による森林被害は、被害率30%以上の被災地が4000haあり、そのほとんどが人工針葉樹林であった。被害発生時におけるアメダスの気温、風、降水の経時的変化を測点毎に分析したところ、冠雪が発達していく地域がわかり、被災地が特定できた。樹種別の被害形態は、アカマツでは幹折れ、カラマツでは根返り、幹曲がりが多く、スギでは成木で梢頭折れ、幼木で倒伏が多かった。全般的に被害は齢級の低い2〜4齢級林分に多く、被害木には形状比の大きいものが多かった。以上の結果から、森林を雪害に強い健全な状態に維持するためには、現在よりも低齢級で除間伐を実施することによって、形状比の大きい虚弱体質を改善し、間伐後の冠雪害を受け易い危険な時期を分散させる工夫が必要と考えられる。 |
研究分担 | 東北・多雪研防災研 |
パーマリンク | https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030035458 |
収録データベース | 研究課題データベース |