ナラ類集団枯損における病因解明のための緊急調査(487)
課題番号 | 1993004546 |
研究機関名 | 森林総合研究所(森林総研) |
他機関 | 腐朽研 |
研究期間 | 完H03〜H04 |
年度 | 1993 |
研究問題 | 風致林及び都市近郊林の育成・管理技術の高度化 |
大課題 | 都市近郊林の造成・管理技術の向上 |
中課題 | 都市的環境下における病虫害発生機構の解明とその防除法の確立 |
小課題 | ナラ類集団枯損における病因解明のための緊急調査(487) |
摘要 | 福井県から島根県の日本海側に発生するナラ類集団枯損の原因を明らかにするための緊急調査を行った。固定調査地における被害の動態から、約半数の調査木が枯死し、約90%に被害(カシノナガキクイムシの穿孔)が発生した地域では、被害が終息する傾向にあった。枯死に至る場合は、先行して集中的なキクイムシの穿孔を伴うが、集中的な穿孔があっても枯死に至らない場合もあった。被害木、枯死木、キクイムシから菌類を分離した結果、Phialophora sp.が例外なく分離され、本菌はキクイムシによってナラ樹体内に持ち込まれたものと考えられた。接種試験の結果、健全なナラ辺材部に広く変色域が形成され、ナラ類の集団枯損には本菌が関与している可能性が示された。 |
研究分担 | 関西・樹病研 |
パーマリンク | https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030035523 |
収録データベース | 研究課題データベース |