基底泥土の特性および発達過程(592)
基底泥土の特性および発達過程(592)
課題番号 | 1993004642 | ||
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研究機関名 | 森林総合研究所(森林総研) | ||
他機関 | 四国 | ||
研究期間 | 完H02〜H04 | ||
年度 | 1993 | ||
研究問題 | 温暖多雨地帯における森林育成・管理技術の高度化 | ||
大課題 | 常緑広葉樹用材林の育成技術の確立 | ||
中課題 | 好適立地判定技術の確立 | ||
小課題 | 基底泥土の特性および発達過程(592) | ||
摘要 | 西表島のマングローブ林において、植生と地形・土壌特性との関係、立地の形成過程解明に関する調査を行った。デルタ上のマングローブ林では微地形に対応する冠水頻度の相違がもたらす土壌の乾湿が植生の決定に最も大きな影響を与えていることが明らかになった。1960年代後半以降、海水準が相対的に上昇していることから、現在冠水頻度の高い立地に成立するオヒルギ林は、過去の相対的な海水準に対応して成立した林分が残されたものである可能性が指摘された。立地の枠組みの形成過程にも地盤運動に伴う相対的海水準変動が大きく影響していることが明らかになった。これらの成果は、地域流動研究報告書として取りまとめられ、マングローブ造林の際の基礎資料となると共に、温暖化に伴う海面上昇による影響評価を行うための基礎資料ともなる。今後は、集水域の開発の程度や相対的海水準変動が異なる地域で同様な調査を行って基礎資料を収集し、空中写真判読や固定調査地における立地・植生変動の長期的観測を行う必要がある。 | ||
研究分担 | 九州・土壌研 | ||
パーマリンク | https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030035619 | ||
収録データベース | 研究課題データベース |