課題番号 | 1993004894 |
研究機関名 | 森林総合研究所(森林総研) |
研究期間 | 完S60〜H04 |
年度 | 1993 |
研究問題 | 生物機能の解明による新利用技術の開発 |
大課題 | 森林植物及び微生物の生物機能解明と高度利用法の開発 |
中課題 | 微生物による樹木成分分解機構の解明とその利用技術の開発 |
小課題 | 担子菌の持つ芳香核開裂酵素の検索と精製(825) |
摘要 | リグニンが酸化酵素系によってバニリン酸等の低分子フェノールを生成した後の分解経路に関する酵素系について明らかにするためPhanerochaete chrysosporiumの芳香環開裂酵素を調べた。本菌の粗酵素液はカテコールやプロトカテキュ酸に対する酸化活性は示さず2−ヒドロキシキノールについてだけ活性を示した。誘導源としてはバニリン酸、プロトカテキュ酸が良く、5倍ほど活性が上昇した。酵素のpH安定性はリン酸緩衝液中6.5−7.5で安定であり、最適pHは6.0−6.5であった。精製操作で48.5倍の比活性を得ることができた。分子量はNativeで94,000Daltonであり、2つのサブユニット構造をとっていると推定された。EDTAは酵素の失活を防止し、2価鉄のキレート剤(o−Phenantholine、α、α−Bipyridyl)は完全に酵素活性を阻害した。SH基の阻害剤であるPCMBも阻害を示した。本酵素は2価鉄を活性中心に持つと推定された。 |
研究分担 | 生物機能・微化研 |
パーマリンク | https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030035871 |
収録データベース | 研究課題データベース |