青果物の力学的特性簡易測定法の開発(39)
青果物の力学的特性簡易測定法の開発(39)
課題番号 | 1993003627 | ||
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研究機関名 | 食品総合研究所(食総研) | ||
研究期間 | 完H02〜H04 | ||
年度 | 1993 | ||
研究問題 | 品質成分の解明及び評価 | ||
大課題 | 食品の分析及び品質評価法の改良、開発 | ||
中課題 | 物理計測法による品質評価法の改良、開発 | ||
小課題 | 青果物の力学的特性簡易測定法の開発(39) | ||
摘要 | 本研究では、押し傷ができやすい柔らかい青果物の硬さを非破壊で、かつ簡便に測定するシステムの開発を目的として、表面に触れた程度の力と微小な変位により硬さを推定する装置の試作を行った。前年度までの成果を踏まえ、変位を入力、力を出力とした場合のサーボアナライザによる伝達関数の計算結果から、接触子の振幅共振時の周波数を求めて硬さの指標とし、試料設定時の接触圧力を5gf一定で測定した。加振振幅は±6μmとし、20〜200Hzの成分を含んだマルチサイン波で与えた。本年度は、■接触子の接触部形状を平板から球形に変更することにより、対象物の凹凸による接触角の変化の影響を減らすことが可能となった(変動率5%以内)。■サーボアナライザによる平均化処理回数を減らすことが可能となり、測定時間を15秒に短縮できた。■硬さの指標として力−変位曲線の初期勾配を用いることにより共振周波数と硬さの相関が0.899と向上した。■の結果から、本法で測定している硬さは果皮直下の物性を反映したものであることが明かとなり、本装置は果皮近傍と内部の物性に対応関係のある柔らかい青果物の測定への応用の可能性を明らかにした。 | ||
研究分担 | 食品工学・計測工学研 | ||
パーマリンク | https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030037298 | ||
収録データベース | 研究課題データベース |