微水系メンブレンバイオリアクターの特性解明(168)
課題番号 | 1993003753 |
研究機関名 | 食品総合研究所(食総研) |
研究期間 | 継H02〜H06 |
年度 | 1993 |
研究問題 | 加工・流通技術の開発及び利用 |
大課題 | 食品の加工・流通に係わる工学的技術開発 |
中課題 | 食品素材の生物工学的生産システムの開発 |
小課題 | 微水系メンブレンバイオリアクターの特性解明(168) |
摘要 | 微水系酵素反応は加水分解反応を抑え、通常の反応の逆反応活性が高まるなど利点を有する。これまで、ヘキサン中でトリパルミチンとステアリン酸のエステル交換を対象にして、界面活性剤で修飾し親油性を高めたリパーゼを用いることにより反応が著しく促進されることを示してきた。本年度は、この修飾に適したリパーゼと、界面活性剤の探索を行った。17種の市販のリパーゼを調べた結果、LIPASE SAIKEN 100、LILIPASE A−5、TALIPASE、PALATASE M 1000Lの4種に高い活性がみとめられた。LIPASE SAIKEN 100を用いて、食品グレードのソルビタンエステル(SBE)系、シュガーエステル(SE)系の界面活性剤を中心に検討した。HLB 4.3以下では、生成沈殿物量は少なく、また、沈殿物を凍結乾燥して得られる修飾酵素の活性はみとめられず、完全に失活しているとみなせた。SBE系では、HLB 4.7のモノステアレートでタンパク質回収率も11%程度と高く、発現活性も最大値を示し、HLB 8.6にいたるまで徐々に活性は低下した。SE系では、HLBが6〜15において、沈殿物が生じて、タンパク質としての回収率はHLBが高いほど高くなり、修飾酵素活性はHLBの値に依存しなかった。レシチンなどのリン脂質との沈澱物が得られなかった。 |
研究分担 | 食品工学・プロセス研 |
パーマリンク | https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030037424 |
収録データベース | 研究課題データベース |