植物における老化の機構に関する分子生物学的・細胞学的研究
課題番号 | 1993003820 |
研究機関名 | 食品総合研究所(食総研) |
研究期間 | 継H03〜H05 |
年度 | 1993 |
研究問題 | 生物変換機能の解明及び利用 |
大課題 | 食品の開発に係わる生物機能の利用 |
中課題 | 細胞機能の解明及び改変 |
小課題 | 植物における老化の機構に関する分子生物学的・細胞学的研究 |
摘要 | 植物の液胞膜にはH+−ATPaseとH+−PPase(ピロホスファターゼ)の2つのプロトンポンプが知られている。これらがH+輸送を行うことにより液胞膜内外にH+濃度勾配を形成し、種々の生体内物質の能動輸送や生体の恒常性維持に重要な役割を果たしている。今回本研究においては、新たに開発した緑色を呈しない高純度の液胞膜を単離する方法を用いてカボチャ子葉のH+−ATPaseとH+−PPase活性および、それぞれのH+輸送に及ぼすagingの影響について比較検討を行った。H+−PPaseによるH+輸送は播種後7日目で最大に達し、その後急激に減少し、21日目には1/5程度になるのに対し、H+−ATPaseはほとんど減少は見られなかった。これらの結果は、カボチャ子葉液胞膜のPPi依存性のH+輸送は発芽期に重要な役割を果たし、その活性低下は子葉の老化に深く関係していることが示唆された。 |
研究分担 | 生物機能・分子情報研 |
パーマリンク | https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030037491 |
収録データベース | 研究課題データベース |