豚慢性病の発病機構におけるサイトカインの役割に関する研究
課題番号 | 1993003469 |
研究機関名 | 家畜衛生試験場(家畜衛試) |
研究期間 | 単H04〜H04 |
年度 | 1993 |
研究問題 | 伝染病の防除技術の確立 |
大課題 | 国内伝染病の病原体の性状解明と疾病防除技術の確立 |
中課題 | 国内伝染病の診断,予防及び治療技術の確立 |
小課題 | 豚慢性病の発病機構におけるサイトカインの役割に関する研究 |
摘要 | Mycoplasma hyophneumoniae(M)は豚に慢性呼吸器病を誘起する重要な病原体である。本菌感染により形成される主要病変の肺炎の病理発生機構について、サイトカインの産生異常の観点から研究設計を行った。8週齢の豚の鼻内に10の7乗のMを接種し、4週間にわたり肺洗浄液中のサイトカインの定量を行った。実験1で、接種4週後に殺し、肺病変の程度と肺洗浄液中のサイトカインの関連をみたところ、肉眼病変または組織病変(リンパ過形成)陽性の群は陰性の群に比べて、有意に高レベルのTNFα及びIL−1が肺洗浄液中に検出された。これらのサイトカインはM接種14日後には検出されず、病変形成が開始する27日後に始めて陽性となった。以上から、M感染による肺病変形成には、肺マクロファージによるTNFα及びIL−1の過剰生産が関与すると考えた。 |
研究分担 | 製剤・生理活性研 |
パーマリンク | https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030038006 |
収録データベース | 研究課題データベース |