高次異質倍数体イチゴの純系化による一代雑種作出のためのゲノム削減利用技術(40)
課題番号 | 1993001506 |
研究機関名 | 野菜・茶業試験場(野菜茶試) |
研究期間 | 継H01〜H05 |
年度 | 1993 |
研究問題 | 遺伝資源の利用と育種 |
大課題 | 育種方法及び育種素材の開発 |
中課題 | 種属間交雑等による育種技術の開発 |
小課題 | 高次異質倍数体イチゴの純系化による一代雑種作出のためのゲノム削減利用技術(40) |
摘要 | 2倍体及び4倍体のF.vescaと栽培イチゴの種間雑種では、複倍数体化により稔性が著しく向上した。特に10倍体では53%の個体に着果が認められ、その41%では平均果重10g以上の正常果実を着生した。一方12倍体でも着果率は向上したが、それらの果実は小さかった。また10倍体の栽培イチゴへの戻し交雑B1F1世代では、栽培イチゴを雌親にした場合に花粉稔性・平均果重・果実当たりそう果数とも優れた。一方、12倍体由来のB1F1世代、あるいは6倍体(非複倍数体)由来のB1F1世代から着果性により選抜し栽培イチゴに戻し交雑したB1F2世代では、交配方向によらず稔性が低かった。従ってF.vescaから栽培イチゴへの有用形質導入には、10倍体種間雑種を橋渡し植物とし、戻し交雑世代の稔性向上には栽培イチゴの細胞質の導入が有効と考えられた。 |
研究分担 | 久留米・育種2研 |
パーマリンク | https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030038516 |
収録データベース | 研究課題データベース |