甲殻類における生体防御機能の発現にかかわる血球の役割(28)
課題番号 | 1993005583 |
研究機関名 | 養殖研究所(養殖研) |
研究期間 | 継H03〜H05 |
年度 | 1993 |
研究問題 | 種苗生産及び養殖技術の高度化 |
大課題 | 養殖技術の高度化 |
中課題 | 生体機能の発現と制御 |
小課題 | 甲殻類における生体防御機能の発現にかかわる血球の役割(28) |
摘要 | 培養条件下のイセエビ血球において、殺菌作用をもつ過酸化水素の産生が確認された。特に顆粒球は、細菌の存在下で産生量を増大させることが明らかになった。また、顆粒球ライセートは無顆粒・小顆粒球に対して細胞崩壊作用をもっていた。無顆粒・小顆粒球を蒸留水で浸透圧的に崩壊させても血球凝固を生じることから、凝固タンパクは無顆粒・小顆粒球に含まれており、顆粒球のタンパク性凝固誘導因子の役割は、細胞崩壊誘導作用であると推察された。さらに、イセエビ血リンパの血漿分画にも同じ作用を示すタンパクが存在することがわかった。これらの結果は、血リンパ凝固の初期過程でおこる血球凝固に血漿分画の成分も関与することを示唆する。 |
研究分担 | 栄養代謝・飼研 |
パーマリンク | https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030039069 |
収録データベース | 研究課題データベース |