魚類の新しいウィルス病の解明(62)
魚類の新しいウィルス病の解明(62)
課題番号 | 1993005624 | ||
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研究機関名 | 養殖研究所(養殖研) | ||
研究期間 | 完H02〜H04 | ||
年度 | 1993 | ||
研究問題 | 病害の予防及び防除技術の開発 | ||
大課題 | 病原生物の制御技術の確立 | ||
中課題 | 病原生物の生理生態の解明 | ||
小課題 | 魚類の新しいウィルス病の解明(62) | ||
摘要 | 養殖マダイに発生した大量斃死は、病理組織学的検討からウイルス感染症が疑われたため、ウイルス学的解明を図った。ウイルスの分離・培養は数種類の魚類株化細胞で可能であったが、BF−2細胞の感受性が最も高く他はいずれも低かった。ウイルス核酸はDNA、熱およびアルカリに不安定、酸に感受性を示し、電顕観察では、病魚臓器および培養細胞の細胞質に5ないし6角形の径220nmのウイルス粒子が多数観察されたことから、本ウイルスはイリドウイルス科に属すると考えられた。病魚脾臓磨砕ろ液をマダイに接種すると、自然発病魚と同様の症状を呈して斃死し、斃死魚の臓器から接種ウイルスが再分離され、本疾病はイリドウイルスによる感染症であることを明らかにした。ウイルスワクチン、迅速診断方法等に関しては今後の研究課題である。 | ||
研究分担 | 病理・病原生物研 | ||
パーマリンク | https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030039110 | ||
収録データベース | 研究課題データベース |