主要海棲植食動物の餌及び場をめぐる種間関係(64)
課題番号 | 1993005376 |
研究機関名 | 西海区水産研究所(西海水研) |
他機関 | 東北水研 |
研究期間 | 完H01〜H04 |
年度 | 1993 |
研究問題 | 有用水産資源の培養及び管理技術の確立 |
大課題 | 九州西岸及び沖合域における資源培養による漁業生産の増大 |
中課題 | 有用魚介類種苗の育成及び放流技術の開発 |
小課題 | 主要海棲植食動物の餌及び場をめぐる種間関係(64) |
摘要 | 主要海棲植食動物の種間関係を明らかにする目的で、クロアワビ当歳貝とムラサキウニを対象に棲み場や食性の違いを把握した。クロアワビ当歳貝は転石が接している隙間や、岩盤のムラサキウニの棘の下に分布する。ムラサキウニは生息場所によって殻径組成や生殖腺の発達が異なり、生殖板の輪紋と殻径より成長の違いが示唆されたが、消化管内容物の量や組成に違いは認められなかった。ムラサキウニの棘の下で生息するクロアワビはほとんどが当歳貝で、隠れ場として利用していると推察された。ムラサキウニとクロアワビ当歳貝の消化管内容物には違いがみられ、餌をめぐる競争は小さいものと考えられた。5年度から、新規課題「アワビ類の個体群特性の解明と管理」に引き継がれ、クロアワビの種内関係や成長に伴う棲み場の変化等を明らかにする予定である。 |
研究分担 | 資源増殖・藻介増殖研 |
パーマリンク | https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030039690 |
収録データベース | 研究課題データベース |