トランスジェニックイネにおける導入遺伝子とイネゲノムとの境界領域の解析(165)
課題番号 | 1994000476 |
研究機関名 | 農業生物資源研究所(生物研) |
他機関 | 東海大 |
研究期間 | 完H03〜H05 |
年度 | 1994 |
研究問題 | 遺伝子・細胞操作等による新農業生物資源作出技術の開発 |
大課題 | 新育種素材作出のための組換えDNA技術の開発 |
中課題 | 遺伝情報発現における調節遺伝子の構造と調節機構の解明 |
小課題 | トランスジェニックイネにおける導入遺伝子とイネゲノムとの境界領域の解析(165) |
摘要 | 形質転換イネ(No.478)のゲノミックライブラリーから外来遺伝子およびその境界領域をすべてカバーするクローン群を単離した。さらにイネゲノム上における挿入部位を解析するため、Wild typeイネのゲノミックライブラリーから両端の境界領域を含むクローンを単離し、挿入点の前後約1kb塩基配列を決定した。その結果、■挿入点の近傍で、プラスミドとイネゲノムとの間に相同性は認められなかった。■イネゲノム上の挿入点の近傍領域はATに富んでおり、またARS、TBox、ABox、CEN■、トポイソメラーゼ■の認識配列などが多数存在し、SAR(scaffold attachment region)様の構造を持っていることが明らかとなった。したがって、直接法で外来遺伝子が導入される際には相同的組換えのような一次構造が関与する機構ではなく、クロマチンの特徴的な構造を認識し、二重鎖切断を伴うような非相同的組換え機構がはたらいている可能性が考えられる。 |
研究分担 | 分子育種・遺子発現研 |
パーマリンク | https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030040123 |
収録データベース | 研究課題データベース |