クロマツ海岸林の構造と諸機能及び管理技術(133)
課題番号 | 1994005030 |
研究機関名 | 森林総合研究所(森林総研) |
研究期間 | 完S59〜H05 |
年度 | 1994 |
研究問題 | 森林の水土保全・防災機能の維持・増進技術の高度化[2] |
大課題 | 森林の防災機能の解明と森林災害防止技術の向上 |
中課題 | 防災林の機能解明と造成・維持及び管理技術の開発 |
小課題 | クロマツ海岸林の構造と諸機能及び管理技術(133) |
摘要 | クロマツ海岸林に付着する空中塩分量は、樹冠層厚みに影響された。ある程度密度の低い林分は樹冠に厚みがあり、密度が高くなるにしたがい減少する。クロマツ針葉への付着塩分量は林縁に多く、林内に入ると少なくなる。樹冠の上、中、下層別では上層部がどの区とも付着塩分量が多いことがわかった。クロマツ海岸林の平均樹高5〜6mの5林分(林分密度:2,500〜6,100本/haの範囲)で、密度4,000本/haの林分が空中塩分捕捉率が最も高いことが判明した。海岸林の汀線側林帯前面(基準値)と林帯後方林縁の位置において、高さ2、6、10mでそれぞれガーゼに捕捉した塩分量は、林帯後方林縁地点で、高さ2mでは同じ高さの基準値の0.5〜4%。6mでは2.5〜5%、10mでは5.5〜18%まで減少した。さらに林帯後方林縁から200〜300m離れた内陸側地点では空中塩分量が徐々に回復する。残された問題点は、台風等の強風時の調査データが収集困難であったことで、長期観測システムの構築が必要である。 |
研究分担 | 森林環境・防災林研 |
パーマリンク | https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030041609 |
収録データベース | 研究課題データベース |