果実の成熟・老化に伴う果肉軟化調節機構の解明(294)
課題番号 | 1994001477 |
研究機関名 | 果樹試験場(果樹試) |
研究期間 | 継H02〜H06 |
年度 | 1994 |
研究問題 | 果実における流通利用技術の確立 |
大課題 | 果実の貯蔵・流通利用技術の改善,開発と合理化 |
中課題 | 果実の生産諸元と貯蔵性関連要因の生理化学的解析 |
小課題 | 果実の成熟・老化に伴う果肉軟化調節機構の解明(294) |
摘要 | リンゴの軟化機構を解明するために、ペクチン質側鎖多糖に含まれるガラクタンとアラビナンを分解する酵素を検索し、その役割について検討した。リンゴにはヒドロキシアパタイトカラムで四つに分離するβ−ガラクトシダーゼ(GA−ase)と一つのα−L−アラビノフラノシダーゼ(AF−ase)が検出された。GA−aseの四つの画分はリンゴのペクチンを分解してガラクトースを、AF−aseはアラビノースを遊離する活性を示した。GA−aseの1画分とAF−aseはリンゴの軟化に伴い活性が増大した。これらのことより、GA−aseの1画分とAF−aseによるペクチン側鎖多糖の加水分解が、リンゴの軟化に伴うペクチンの可溶化に重要な役割を果たしている可能性が示唆された。 |
研究分担 | 盛岡・流通利用研 |
パーマリンク | https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030042099 |
収録データベース | 研究課題データベース |