病虫獣害の防除技術の開発−熱帯・亜熱帯林の発生生態調査(147)
課題番号 | 1994004114 |
研究機関名 | 国際農林水産業研究センター(国研センタ) |
他機関 | インドネシア森林研究開発センター【Mieke S.】 |
研究期間 | 継H03〜H06 |
年度 | 1994 |
研究問題 | 開発途上地域における農林水産物の持続的生産技術の開発・改善 |
大課題 | 森林の育成・管理・利用技術の開発・改善 |
中課題 | 有用樹種を主体とした造林技術の開発 |
小課題 | 病虫獣害の防除技術の開発−熱帯・亜熱帯林の発生生態調査(147) |
摘要 | マレイアオスジカミキリの被害実態をアルビジアおよびアカシアマンギウム造林地(インドネシア東ジャワ州および南スマトラ州)で調査し、被害の経時的変化と空間的な拡散の実態を記録しつつある。アルビジア・アカシアは伐期6〜10年の早生樹だが、古い造林地の幼齢林分では樹齢2〜3年生頃に壮・高齢林分から侵入があって個体群増殖が始まり、4〜5年生でピークとなり以後2〜5年間の個体群レベル安定期を経て伐採により絶滅している。また本虫は農村のマメ科有用樹に普通に生息し、隣接地に新たに造林地が造成されると侵入する。メスは蔵卵数約180卵のほとんど約170卵を1ないし2卵塊として産み、幼虫が集合性である。このため幼虫期後半〜成虫脱出までの約3カ月は被害木がよく目だつとともに、このように中に幼虫〜材内成虫のいる新被害木は個体群レベルの割に比較的少ない。このため被害木伐倒除去により個体群の増殖を低く抑えることは比較的容易であり、植え付け後4年目までの被害木除伐防除試験を行って4年目の新被害率で対照区の20%まで被害を抑制できた。 |
研究分担 | 林業(主研) |
パーマリンク | https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030042382 |
収録データベース | 研究課題データベース |