東北太平洋沿岸域における餌料甲殻類の生産構造の解明
課題番号 | 1994005352 |
研究機関名 | 東北区水産研究所(東北水研) |
研究期間 | 単H05〜H05 |
年度 | 1994 |
研究問題 | 混合域における生態系の解明と保全 |
大課題 | 生態系維持機構の解明 |
中課題 | 生態系の構造と機能の解明 |
小課題 | 東北太平洋沿岸域における餌料甲殻類の生産構造の解明 |
摘要 | 砂浜域に多く分布し、ヒラメ幼魚の主餌料であるミツクリハマアミの食性および生残、成長、再生産に及ぼす環境条件の影響を野外調査と室内実験によって解析した。本種は基本的には肉食性であるが小型個体は植食性の傾向が強いことが明らかとなり、成長に伴い食性が変化するものと考えられた。また、再生産には付着珪藻が重要な役割を果たしていることが明らかとなった。本種の低塩分に対する耐性は極めて弱く、河口域にはほとんど分布しなかった。岩礁域の海藻群落中に高密度に分布するカマキリヨコエビでも同様の解析を行った結果、この種は付着珪藻を主餌料にしていることがわかった。岩手県吉浜湾におけるカマキリヨコエビの再生産には一年周期のリズムが認められ、再生産量は夏季から秋季にかけて高く、冬季から春季に低かった。 |
研究分担 | 海洋環境資源増殖・魚介増殖研生環研 |
パーマリンク | https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030042912 |
収録データベース | 研究課題データベース |