農業生態系における物質循環とエネルギー動態の解明−大気−農耕地におけるCO2ガス収支の動態解明−(149)
課題番号 | 1994000691 |
研究機関名 | 農業環境技術研究所(農環研) |
研究期間 | 延S59〜H07 |
年度 | 1994 |
研究問題 | 農業生態系の構成要素の動態・相互作用の解明と制御技術の開発 |
大課題 | 物質循環及びエネルギー動態の解明と制御技術の開発 |
中課題 | 物質循環とエネルギー動態の解明 |
小課題 | 農業生態系における物質循環とエネルギー動態の解明−大気−農耕地におけるCO2ガス収支の動態解明−(149) |
摘要 | 大気CO2濃度の変化が農林生態系に及ぼす影響把握のために、アラスカ州の海洋性ツンドラでCO2ガスフラックスを微気象学的に観測した。日積算日射量は6月下旬に約27MJ/m2であったが曇天日や霧の日には5MJ/m2以下となった。風速5m/s以上の場合が多く、低風速の晴天日には気温が10度以上となったが、霧や曇天日には日中でも2〜3度であった。最高気温は7月中旬に出現し、日射より約1カ月遅れた。光合成は7月下旬に最大フラックス約1g/m2hと温帯の植生の1/5程度になった。日積算CO2フラックスは7月上旬まで放出で、低気温、高風速の場合ほど放出量が大きかった。その後吸収となり最大吸収フラックスは7月下旬に約4g/m2dayで8月中旬まで吸収であった。6月10日から8月25日の間の収支は約1.5g/m2の放出であった。ツンドラでの観測は初年度であったので、日々の気温変化の型等の異なった多くの条件下でのデータの蓄積が十分でなく、平均的な値を得ることができない。従って、6年度もツンドラでの観測を継続する。更に、国内の農林生態系のデータを合わせてCO2収支について総合的な評価を行うために、期間を延長する。 |
研究分担 | 環境資源・気象特性研 |
パーマリンク | https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030043815 |
収録データベース | 研究課題データベース |