農業生態系における農用林等植生の動態の把握(206)

農業生態系における農用林等植生の動態の把握(206)

課題番号1994000750
研究機関名農業環境技術研究所(農環研)
研究期間完S58〜H05
年度1994
研究問題農業生態系の総合的管理技術の開発
大課題農業生態系の総合的な管理計画法と管理技術の開発
中課題環境資源の総合的な保全・管理法の開発
小課題農業生態系における農用林等植生の動態の把握(206)
摘要現在、農村樹林地は面積の縮小や間隔の増大などの変化が生じている。これらの変化は鳥の行動への影響を通し、鳥散布型植物の種子散布に影響を与えると考えられた。そこで鳥による種子散布に焦点をあて、農環研構内の二次林(1.8ha)を10m×10m方形区にメッシュ化し、植生調査を行う一方、各方形区に1.5m×2mのシードトラップを設置して鳥糞を捕集し、その中の種子を同定した。調査の結果、以下の点が明らかになった。■調査樹林地での主な果実食鳥は年間を通してヒヨドリであった。■鳥によって散布された種子は、春−夏散布型と秋−冬散布型の2タイプに分かれた。前者は、散布者が繁殖しなかった小さな林では、ほとんど運ばれておらず、林の縮小により散布されなくなることが判明した。また後者においても林の縮小は、種構成を歪めることが判明した。■調査対象樹林地の植生は10の群落に区分された。散布された種子のうち、ウド等の先駆植物の種子は、親木のない暗い林にも散布される一方、暗い林に出現する種も、先駆植物群落内に散布されていた。■種子調査から5年後に、林床に出現した幼植物を調査した。その結果、鳥散布型木本植物は42種、鳥糞から回収された種は40種で、35種が共通し、鳥に散布された種子は芽生え成長することが判明した。以上のことから、鳥による種子散布は樹林地を正常に遷移させる働きを持つことが判明した。
研究分担環境管理・植生動態研
パーマリンクhttps://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030043874
収録データベース研究課題データベース

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