乳牛の乳組成に及ぼすルーメンバイパス栄養素添加の影響(85)
課題番号 | 1994000898 |
研究機関名 | 畜産試験場(畜試) |
研究期間 | 継H04〜H06 |
年度 | 1994 |
研究問題 | 家畜・家禽の物質代謝機構の解明・制御と飼料・栄養素の有効利用 |
大課題 | 家畜・家禽の栄養素の消化・吸収機構の解明 |
中課題 | ルーメン内環境の解明と最適化 |
小課題 | 乳牛の乳組成に及ぼすルーメンバイパス栄養素添加の影響(85) |
摘要 | 乳成分の中で乳脂率の向上については多くの研究成果に基づき飼料給与面からの改善が図られつつあるが、乳蛋白質率の向上については十分な研究は行われていない。そこで分娩後3〜4週間目の乳牛14頭を用い、そのうち7頭にはルーメンバイパス油脂+アミノ酸(メチオニン、リジン)製剤を分娩後15週まで添加し、泌乳初期のルーメン発酵、血液性状と乳量、乳成分とくに乳蛋白質率に及ぼす影響を検討した。その結果、■乳量、乳成分:ルーメンバイパス油脂+アミノ酸添加によって、乳量、乳脂率及び乳蛋白率が僅かに高くなる傾向が見られたが明らかな差は認められなかった。■ルーメン液性状:ルーメンバイパス油脂+アミノ酸添加によって、ルーメンpH、アンモニア態窒素、総VFA濃度、酢酸とプロピオン酸のモル比及びプロトゾア数が低下する傾向が見られた。■血液性状:ルーメンバイパス油脂+アミノ酸添加によって、血糖、尿素態窒素および遊離脂肪酸などには明らかな差は認められなかったが、総コレステロール濃度が高い傾向が見られた。 |
研究分担 | 育種生理・生理4研動1管理室 |
パーマリンク | https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030044204 |
収録データベース | 研究課題データベース |