シルクトウの生産と短繊維化技術の開発−シルクトウの分繊処理技術の開発(174)
課題番号 | 1994003603 |
研究機関名 | 蚕糸・昆虫農業技術研究所(蚕糸昆虫研) |
研究期間 | 完H03〜H05 |
年度 | 1994 |
研究問題 | 絹新素材の開発と効率的生産技術の確立 |
大課題 | 絹の特性解明と衣料性能向上技術の開発 |
中課題 | 理化学加工による衣料性能向上技術の開発 |
小課題 | シルクトウの生産と短繊維化技術の開発−シルクトウの分繊処理技術の開発(174) |
摘要 | シルクトウを利用して牽切紡績を行う際の大きな問題は、静電気発生であり、まとまりのある良好なスライバーが得られない障害が起こる。そこで、帯電防止剤の選抜試験およびオイリング方法、油剤付着量の定量法等の研究を行つた。(1)トウ牽切工程で発生する静電気障害を抑制する帯電防止剤として、精練シルクトウ及び未精練シルクトウともに、C9〜C12アルコールをベースとしたリン酸エステル塩化物に良好な結果が得られた。(2)オイリング方法によって油剤付着に著しい差のあることが認められた。単一ローラー接触方式の場合、2.0%以下の油剤濃度では付着がほとんどみられなく、3.0%にするとようやく付着量が測定された。静電気を抑制するためには、パーロック式トウ牽切・紡績方式に関する技術データから推定して3〜5%の付着が不可欠であるので、濃度5〜8%の油剤溶液を用いて給油する必要のあることが明かとなった。(3)シルクトウに付着した油剤をエチルアルコールで24時間抽出し、きわめて精度よく測定できる方法を確立した。得られた成果は民間会社と実施中の共同研究のなかで生かしたシルクトウ製造を行なった。 |
研究分担 | 加工利用・加工技術研 |
パーマリンク | https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030044495 |
収録データベース | 研究課題データベース |