アルコールの漁船機関燃料への適用(69)

アルコールの漁船機関燃料への適用(69)

課題番号1994006007
研究機関名水産工学研究所(水工研)
研究期間完H03〜H05
年度1994
研究問題漁業生産および管理技術の開発
大課題人間および環境に優しい漁船漁業技術の開発
中課題環境を配慮した漁船漁業技術の開発
小課題アルコールの漁船機関燃料への適用(69)
摘要軽油やA重油を燃料とするディーゼル機関では、酸性雨の元凶物質であるNOx排出量が多く、その低減が要請されている。アルコール燃料としてエタノールを用いることによって、小型高速機関の排出ガスの清浄化の可能性を検討した。アルコールは気化潜熱が大きいために燃焼温度を低下させサーマルNOxを抑制できることが期待される。エタノールと軽油の混合性を調べ、液相分離しない条件を明らかにした。機関実験から両者の混合率とNOx、CO、スモーク等の排気ガス組成の関係を調べ、排気浄化策としての有効性を評価した。その結果、機関の改造なしに運転を円滑に保つためにはエタノール混合率20%以下が実用範囲であった。この範囲では、軽油のみの運転と比較してエタノール使用によるNOx低減効果はほとんどみられなかった。エタノール混合率を高めると燃料の着火性が低下するため着火遅れが長くなり、燃焼がより急激となるためにサーマルNOxの生成を加速させる要因となることが判明した。また、吸入空気中にエタノールを噴霧するヒューミゲーション法によっても、エタノールの噴霧量に限界があり、NOx排出量を大幅に削減することはできなかった。このように、アルコール混合方式は排気浄化策として期待した効果が得られなかったが、機関にアルコール噴霧用の副噴射系の増設等機関の改造を伴う強制着火方式の採用等さらなる検討が必要と判断される。
研究分担漁船工学・漁船機研制御研
パーマリンクhttps://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030045321
収録データベース研究課題データベース

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