栽培魚介類資源の漁業管理手法に関する研究(156)
課題番号 | 1994005427 |
研究機関名 | 中央水産研究所(中央水研) |
研究期間 | 完H03〜H05 |
年度 | 1994 |
研究問題 | 水産資源の持続的利用のための生産構造の解明と管理技術の確立 |
大課題 | 資源・漁業の管理技術の確立 |
中課題 | 漁業管理の社会経済的基盤の確立 |
小課題 | 栽培魚介類資源の漁業管理手法に関する研究(156) |
摘要 | 前年度に引続き、マダイを対象とし、取り締まりが比較的容易と考えられるタグ方式について、漁獲量制限による漁業管理をシュミレーションにより検討した。タグの製造・配付・啓蒙等の経費は初年度は高いものの年毎に減少し、30〜50円程度であると推定された。その後における取り締まり経費等の分担の問題はあるが、この費用は合計で1尾あたり100円程度と推定した。魚価がこの漁業管理である水準で保証され、また、活魚としての差別化により魚価は上昇すると仮定されるので、費用対効果は期待できる。また、この漁業管理手法により資源量が安定し、漁業収入が安定することの評価を加えると、法制度等の多くの課題を持っているが、この手法は現行の方法に比べて有用性が期待出来る。さらに遊漁との関係にも改善が期待される。短期的にはこの手法のための行政費用をどの程度まで一般の理解を得ながら出せるのかが問題点として指摘されるが、マダイの漁業や遊漁は地域振興やレクレーションとしての価値を持つことから、行政費用の支出は妥当性を有すると考えられ、初期の混乱・紛争等は予想されるものの、この手法の成功の可能性は高いと推察した。 |
研究分担 | 経営経済・漁業管理研 |
パーマリンク | https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030045409 |
収録データベース | 研究課題データベース |