課題番号 | 1994005461 |
研究機関名 | 中央水産研究所(中央水研) |
研究期間 | 新H06〜H08 |
年度 | 1994 |
研究問題 | 水域汚染・環境変化の水産生物に及ぼす影響の解明 |
大課題 | 汚染物質の挙動と環境変化が水産生物に及ぼす影響の解明 |
中課題 | 内水面における環境変化が水産生物に及ぼす影響の解明 |
小課題 | 淡水魚類の環境変化への適応機構の解明 |
摘要 | 淡水魚類が汚染物質による環境変化に適応できるための生理的条件と、適応の過程の詳細を明らかにし、魚自身の環境変化への自己防御の機構を解明することを目的とする。汚染物質による環境変化として硫化物による水質の酸性化を取り上げ、実験魚としては酸性環境への耐性が高いメダカを用い、適応の過程で特に重要となる体液からのイオンの流出を阻止する機構について明らかにする。そのために、環境水からのイオンの取り込みに重要な鰓の塩類細胞と、そこに存在するイオンポンプの本体である酵素(Na+、K+−ATPase)の挙動を定量する測定系を確立する。また、水素イオンの流入に対して緩衝作用を持つと考えられるカルシウムイオンについて、環境変化への適応過程で果たす役割について調べる。これらの要素を生理的条件の異なる個体または異なる魚種間で比較し、環境の変化に対する適応能力の指標となり得るか検討する。さらに、適応過程での生理的変化を調節しているであろう上位の情報伝達系(内分泌系・神経系)について解析する。6年度はNa+、K+−ATPaseの活性の測定系を確立し、メダカの酸性環境適応過程での活性変化について解析する。 |
研究分担 | 内水面利用・環境研 |
パーマリンク | https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030045443 |
収録データベース | 研究課題データベース |