魚肉中の微量必須元素に関する食品学的研究(120)
課題番号 | 1994005484 |
研究機関名 | 中央水産研究所(中央水研) |
研究期間 | 継H04〜H06 |
年度 | 1994 |
研究問題 | 水産生物の多面的高度利用技術の開発 |
大課題 | 水産資源の食品利用技術開発 |
中課題 | 水産物の原料特性の解明と応用 |
小課題 | 魚肉中の微量必須元素に関する食品学的研究(120) |
摘要 | マグロ肉中のセレンの化学形態を解明するため、筋肉タンパク質中のセレンの分布を調べた。セレンは湿式分解ののち、DANを用いる蛍光法により定量した。表層血合筋のセレン含量は7.4ppm、真層血合筋では6.7ppm、普通筋では0.49ppmであり、血合筋に高濃度のセレンが含まれていた。塩分画法によって血合筋から分画した各筋肉タンパク質中のセレン含量を測定した結果、筋形質タンパク質画分中に全体の7割のセレンが含まれていた。また、筋原繊維タンパク質画分から0.6ppm、非タンパク態のエキス画分から1.5ppmのセレンが検出された。以上の結果から、マグロ筋肉、特に血合筋には非常に高レベルのセレンがタンパク態で存在することが明らかとなった。6年度はセレンタンパク質の精製、同定を進める。 |
研究分担 | 加工流通・食特研 |
パーマリンク | https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030045466 |
収録データベース | 研究課題データベース |