国際貿易動向と各国の需給構造の解明(162)
国際貿易動向と各国の需給構造の解明(162)
課題番号 | 1994005511 | ||
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研究機関名 | 中央水産研究所(中央水研) | ||
研究期間 | 延H03〜H08 | ||
年度 | 1994 | ||
研究問題 | 水産業の経営経済構造の解明 | ||
大課題 | 漁業経営と漁業構造の特質の解明 | ||
中課題 | 水産物の需要・流通構造の把握と価格形成の解明 | ||
小課題 | 国際貿易動向と各国の需給構造の解明(162) | ||
摘要 | アジア・太平洋地域における水産物の貿易構造を分析した。従来のアジア・太平洋地域の水産物貿易は米国と日本が需要国でNIES諸国やASEAN諸国が供給国であるというパターンが長く続いたが、まずNIES諸国の需要拡大に伴って水産物需要国としての役割が強くなってきた。そして水産物に関して多極的な貿易が進行していることを明らかにしている。すなわち水産物貿易の特徴として魚種毎に生産・加工・消費の国が異なることが多く、トータルとしての国際分業が進行していることを明らかにした。たとえば国際貿易で重要な位置を占めるエビ類の貿易は先進国への輸出が主力となるものの、サイズや種類によっては補完的な流れをみせている。最も特徴的なのがオーストラリアで自国消費用に養殖小型エビを輸入し、自国の大型サイズのエビ類は輸出用にしている。また需要拡大を続ける養殖生産物の供給に関連して魚粉需要の急増がみられ需給がタイトになることを予測した。我が国はこのような水産物の国際分業化を展望しながら水産業・加工の再編を進めなければならないと提言した。 | ||
研究分担 | 経営経済・流通研(部長) | ||
パーマリンク | https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030045493 | ||
収録データベース | 研究課題データベース |