南方カツオのまき網及び竿釣り漁業の実態と漁獲物の解析(66)
課題番号 | 1995005548 |
研究機関名 | 遠洋水産研究所(遠水研) |
研究期間 | 継S63〜H07 |
年度 | 1995 |
研究問題 | 遠洋水域における海洋特性の解明と資源の持続的利用技術の確立 |
大課題 | 水産資源の生物特性の解明と持続的利用技術の確立 |
中課題 | まぐろ類の持続的利用技術の確立 |
小課題 | 南方カツオのまき網及び竿釣り漁業の実態と漁獲物の解析(66) |
摘要 | まき網漁船は、漁撈機器類の近代化による“質の向上””が顕著である。特に浮上群操業の成功率は過去の約30%から40〜45%へと高まり、大量入網が期待できる同群の操業は以前に増して積極的に行われ、木付群依存の操業形態(小型魚多獲)から漸次脱却しつつある。竿釣り漁船は、南方周年操業から日本近海の「脂カツオ・ビンナガ」漁指向が強まり秋から冬季は南方で、春から夏季は日本近海で稼働する漁期を2分した操業形態がほゞ定着した。日本近海と南方水域のカツオ漁況、生物特性等の関連性を追求するには好環境になりつつある。南方水域は6年10月からエル・ニーニョ現象(気象庁発表)が発生し、以後155゜E以西では低温化(29゜C以下)が進んだ。155゜E以西水域ではカツオ浮上群の分布密度が高まり、まき網漁況は活況を呈したが、竿釣り漁況は水温の低下に起因する餌付不良のため低調に推移した。また、太平洋中・西部低緯度の広大な水域で近年に例をみない極小・小型魚群の分布の高まりがみられた。これらの現象は日本近海と共通した特徴である。 |
研究分担 | 浮魚資源・かま調研 |
パーマリンク | https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030046871 |
収録データベース | 研究課題データベース |