木材におけるアコースティック・エミッション現象の解明(295)
課題番号 | 1995004517 |
研究機関名 | 森林総合研究所(森林総研) |
研究期間 | 完H04〜H06 |
年度 | 1995 |
研究問題 | 木質系資源の高度変換利用技術の開発 |
大課題 | 木材の材質改良技術の開発 |
中課題 | 木質複合材料の製造と性能 |
小課題 | 木材におけるアコースティック・エミッション現象の解明(295) |
摘要 | AE法を木材の乾燥割れの検出に利用するために、アカマツ円盤および板材乾燥時に発生する同一試料上の数カ所でAEを検出し、大小の乾燥割れとAE挙動との関係を求めた。さらに、割れによって発生するAEが計測点まで到達する間に減衰して検出できなくなるという問題点を解決するために、乾燥後期に円盤に発生する巨視的な割れを、乾燥前の生材の状態で事前に推定する方法を試みた。その結果、円盤乾燥初期にはAE挙動は変換子直下の複数の小さな割れの発生や成長に対応しながら変化する、乾燥後期には、巨視割れ発生前に割れの近傍の変換子ではAE振幅平均がその他の変換子での値より大きくなる。板材では、接線方向に伝搬したAEは初期には検出されない、ことなどが明らかになった。割れに関係しない大部分のAEの挙動を解明することが今後の課題である。得られた成果は、木質ボード類の非破壊評価試験に応用することができる。 |
研究分担 | 木材化工・複合化研 |
パーマリンク | https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030047245 |
収録データベース | 研究課題データベース |