コナラ亜属の種間雑種形成の可能性(363)
コナラ亜属の種間雑種形成の可能性(363)
課題番号 | 1995004604 | ||
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研究機関名 | 森林総合研究所(森林総研) | ||
研究期間 | 完H03〜H06 | ||
年度 | 1995 | ||
研究問題 | 生物機能及び遺伝資源特性の解明と新利用技術の開発 | ||
大課題 | 森林遺伝資源の評価・保全と利用技術の開発 | ||
中課題 | 遺伝資源保全のための森林植物の類縁関係及び特性の解明 | ||
小課題 | コナラ亜属の種間雑種形成の可能性(363) | ||
摘要 | コナラ亜属内のコナラ、ミズナラ、カシワを対象とし、自然に雑種が形成される可能性とその程度を明らかにするために、以下の点について検討した。(1)開花時期は、種により異なるが他の種の開花時期と重なる個体があり、また開花時期の早晩により交雑に方向性がみられた。(2)交雑親和性は、コナラ母樹へのミズナラ交雑の場合、雑種堅果ができるのは、種内交配と同等の頻度のもの33%、種内よりは低い頻度のもの42%、雑種堅果ができないものは33%であった。コナラ母樹へのカシワ交雑では雑種堅果はできなかった。カシワ母樹へのミズナラ、コナラ交雑ではいずれの組み合わせでも種内交配よりは低い頻度であるが、雑種堅果ができた。(3)ミズナラに対する交雑親和性が高いコナラ個体を母樹とし、コナラとミズナラの混合花粉を同時に受粉させた結果、雑種堅果は2%に過ぎず、種内花粉の方が堅果の形成に有利であることが認められた。以上のことから、自然雑種の形成は条件により可能だが、その程度は非常に低いことが示唆された。 | ||
研究分担 | 生物機能・集団遺伝研 | ||
パーマリンク | https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030047332 | ||
収録データベース | 研究課題データベース |