林木の乾燥及び高塩環境に対する生理的適応機構の解明(369)
課題番号 | 1995004614 |
研究機関名 | 森林総合研究所(森林総研) |
研究期間 | 継H04〜H08 |
年度 | 1995 |
研究問題 | 生物機能及び遺伝資源特性の解明と新利用技術の開発 |
大課題 | 林木の生理機能の解明と生物工学的利用法の開発 |
中課題 | 林木の生理機能の調節機構の解明 |
小課題 | 林木の乾燥及び高塩環境に対する生理的適応機構の解明(369) |
摘要 | 前年度までの研究によってオーストラリア原産のアカシア5種について耐塩性の違いを明らかにした。今年度は、この中から耐塩性のAcacia amplicepsと非耐塩性のA. holosericeaの苗木を使い、塩処理によるプロリン量の変化について調べた。プロリンはマメ科植物の主要な適合溶質であり、高塩環境下において細胞の浸透圧調節などの役割を果たしていると考えられている。耐塩性の異なるアカシアに1.0%のNaClを含む水耕液を与えた結果、2種とも葉及び根のプロリン含有量が増加した。プロリンの増加率だけを見ると耐塩性種よりも非耐塩性種の方が大きく、A. holosericeaの葉では塩処理開始の7日後にはコントロールの20倍以上になった。ただし、プロリンの増加が始まるまでの時間は耐塩性種の方が明らかに短いことから、植物の耐塩性機構を解明する上でキー・ポイントになると考えられる。 |
研究分担 | 生物機能・生理機能研 |
パーマリンク | https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030047342 |
収録データベース | 研究課題データベース |