病害発生情報の収集・解析と突発性病害の発生生態の解明(459)
課題番号 | 1995004721 |
研究機関名 | 森林総合研究所(森林総研) |
研究期間 | 継S60〜H08 |
年度 | 1995 |
研究問題 | 北方系森林の高度に自然力を活用した管理技術の確立 |
大課題 | 北方系森林の生物被害回避及び生物管理技術の改善 |
中課題 | 森林病害回避技術の改善 |
小課題 | 病害発生情報の収集・解析と突発性病害の発生生態の解明(459) |
摘要 | 層雲峡一帯のヤナギ類で観察された萎凋被害は、病徴などからVerticillium萎凋病の疑いがもたれた。ハリギリ黒穂病が初めて確認された。果実及び小果序が侵されると種子がほとんど実らないため、天然更新の重要な制限因子になっている可能性がある。40年前の風倒直後に植栽されたグイマツの間伐実行林で、調査伐根373本中42本(11.3%)に腐朽が認められた。腐朽菌の種類はエゾノサビイロアナタケ25本、マツノネクチタケ11本、その他6本であり、前代天然林の腐朽害が次代のグイマツ林へ引き継がれていることを明らかにした。オロフレ峠や支笏湖周辺のミヤマハンノキに大量の葉さび病が発生した。いずれも激しい葉枯れ症状のため全体が枯死したように見えた。カエデ類のEutypella cankerが各地で発見されるようになった。小径木では枯れることもあり、カエデ類の重要病害と思われた。プンゲンストウヒにかさぶた状葉さび病が発生した。被害針葉は落葉するため大きな損害を与えているように思われた。 |
研究分担 | 北海道・樹病研 |
パーマリンク | https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030047449 |
収録データベース | 研究課題データベース |