非生物的因子による傷害樹脂道形成機構の解明(606)
課題番号 | 1995004887 |
研究機関名 | 森林総合研究所(森林総研) |
研究期間 | 継H06〜H08 |
年度 | 1995 |
研究問題 | 先進開発地域の森林機能特性の解明とその総合的利用手法の確立 |
大課題 | 多様な保続的林業経営と施業技術の体系化 |
中課題 | 森林の生物害管理技術の高度化 |
小課題 | 非生物的因子による傷害樹脂道形成機構の解明(606) |
摘要 | 3カ月に一度、2本のヒノキ樹幹に木部に達する傷を7個ずつ与え、1週間ごとに1ヶ月間および2ヶ月後に傷害部から組織を採取して、解剖学的手法により師部内への傷害樹脂道形成過程を追跡した。まず、師部の軸方向柔細胞が肥大し、核が大きくなる。柔細胞は水平面で数回細胞分裂し、さらに接線面で分裂して細胞間が剥離する。細胞間隙が拡大して樹脂道内腔となる。やがて柔細胞内にナイルブルーで赤紫色を示す液胞が多数出現する(樹脂の前駆体)。その後エピセリウムから樹脂の分泌が開始する。樹脂道完成に要する時間は6月1日付傷の場合約3週間、8月30日の場合4週間であった。形成範囲は傷の両側にそれぞれ20〜25mm程度であり、個体差が大きかった。 |
研究分担 | 関西・樹病研 |
パーマリンク | https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030047615 |
収録データベース | 研究課題データベース |