課題番号 | 1995001359 |
研究機関名 | 果樹試験場(果樹試) |
他機関 | 四国農試 |
研究期間 | 完H02〜H06 |
年度 | 1995 |
研究問題 | 果樹の生理・生態特性の解明による栽培管理技術の開発 |
大課題 | 果樹の成熟生理及び成熟異常の要因解明と制御技術の開発 |
中課題 | 果実の成熟及び品質に関与する要因の解明と制御技術の確立 |
小課題 | 落葉果樹の品質向上技術の開発(174) |
摘要 | 高品質果実を毎年変動なく生産する栽培技術を開発するために、炭酸ガス施用と断根処理の効果を検討した。オウトウに満開期から成熟期まで炭酸ガスを施用した場合、果実糖度が大幅に上昇した。苗木に炭酸ガス施用した場合は、光合成産物は新梢や新根などに多く分配・転流された。ニホンナシについて満開期から成熟期まで炭酸ガスを施用した場合、新梢の発育が旺盛になり、光合成産物は枝幹部に多く分配・転流された。新梢伸長停止期から成熟期に炭酸ガスを施用した場合は果実糖度が大幅に上昇したが、光合成産物の分配率に差はなかった。炭酸ガスの施用で高品質果実の栽培が可能であることを認めた。これらの結果は、オウトウ及びニホンナシの施設栽培における品質向上技術のための基礎的知見として活用できる。今後はモデル試験から圃場レベルの試験を行って検討する必要がある。ニホンナシに断根処理した場合、処理2年目までは果実糖度の上昇が認められた。新梢伸長はかなり抑制された。これらの成果は園芸学会、普及雑誌で公表した。 |
研究分担 | 栽培・栽培2研 |
パーマリンク | https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030047907 |
収録データベース | 研究課題データベース |