環境ストレスによる果樹の糖集積に関する研究(188)
課題番号 | 1995001369 |
研究機関名 | 果樹試験場(果樹試) |
研究期間 | 継H03〜H07 |
年度 | 1995 |
研究問題 | 果樹の生理・生態特性の解明による栽培管理技術の開発 |
大課題 | 果樹の新栽培方式の確立 |
中課題 | コンテナ栽培など新栽培方式における栽培技術の開発 |
小課題 | 環境ストレスによる果樹の糖集積に関する研究(188) |
摘要 | 高品質果実生産を目的としたコンテナ栽培などの根域を制限した栽培方式では、水分管理が重要な栽培要因になる。しかし、カキに関しては低水分条件下における樹体の反応の解明が十分になされていない。したがって、本研究では乾燥ストレス条件下でのカキの水分特性を明らかにすることを目的とした。コンクリート製ポット植えの5年生‘平核無’を供試し、潅水区と乾燥処理区を設定して、乾燥処理を12日間行い、その間の葉の水ポテンシャルを経時的に調査した。潅水停止後10日後には、外観上乾燥区の樹体が衰弱した状態になり、12日目には、葉が巻き、14日目には、葉全体が乾燥し、16日目から落葉が始まった。果実は、外観上影響がはっきりしなかった。潅水停止後の葉の水ポテンシャルは、9日目以降、乾燥区の葉で急速に低下した。葉の膨圧は、乾燥ストレスを受けていない状態で約1.60〜1.70Mpaであり、8日目まで処理間に差がなかったが、9日目以降に急速に低下した。したがって葉の水ポテンシャルが約−0.50Mpa以下に低下すると、乾燥ストレス状態になると推察された。 |
研究分担 | 安芸津・栽培研 |
パーマリンク | https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030047917 |
収録データベース | 研究課題データベース |