北海道西部沿岸域における海洋環境の長期変動に伴う海藻群落変動の予測手法の開発(49)

北海道西部沿岸域における海洋環境の長期変動に伴う海藻群落変動の予測手法の開発(49)

課題番号1995005069
研究機関名北海道区水産研究所(北水研)
研究期間完H04〜H06
年度1995
研究問題地球環境変化及び資源管理・培養方策に対する亜寒帯海洋生態系の応答の解明
大課題生物生産システムの環境変化に対する応答の解明
中課題沿岸水域の生物生産システムの応答の解明
小課題北海道西部沿岸域における海洋環境の長期変動に伴う海藻群落変動の予測手法の開発(49)
摘要後志管内のホソメコンブ(以下コンブ)漁獲量は1914年から1924年まで増加し、1924年から1935年にかけて減少する。また、漁獲量対前年伸び率(以下伸び率とよぶ)は2〜3年周期で大きな変動を示す。1924年以前には大きな伸び率がたびたびみられ、これらの大きな伸び率によって1924年に漁獲量が極大となった。伸び率は3〜5月の沿岸水温と1%の危険率で有意な負の相関(r=−0.37)を示すが、大きな伸び率の年は相関関係から大きくはずれ、これらの年と戦時中のデータを除くと相関係数は−0.52に上がった。このことは平均的な環境においてコンブの再生産が前年の現存量と当年冬〜春季の環境水温に依存することを示すとともに、水温低下(上昇)に伴う食害動物の活性の減少(増加)、栄養塩濃度の増加(減少)、及びコンブの活性の上昇(低下)のいずれかが幼芽の生残に影響を与えたと推測できる。この3〜5月の沿岸水温は前年9〜11月の対馬暖流流量を指標する水位差と冬季季節風の強さを指標する1〜3月の東西指数を用いて予測可能である。一方、2月の風速も伸び率に対して有意な相関を示すが、その係数は沿岸水温程高くない。しかし、大きな伸び率を示す1925年以前は2月の風速が10m/sに達する年が頻繁にみられ、2月の強い風は強い撹拌を通じてコンブ幼芽の食害を抑え、1924年における漁獲量の極大の原因となった可能性がある。
研究分担海洋環境資源増殖・海動態研藻増殖研
パーマリンクhttps://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030048083
収録データベース研究課題データベース

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