熱帯主要樹種の環境適応性の生理生態的解析(85)

熱帯主要樹種の環境適応性の生理生態的解析(85)

課題番号1995003950
研究機関名国際農林水産業研究センター(国研センタ)
他機関マレイシア森林研究所【S.K.Yap】
研究期間完H03〜H06
年度1995
研究問題開発途上地域における農林水産物の持続的生産技術の開発・改善
大課題森林の育成・管理・利用技術の開発・改善
中課題有用樹種を主体とした更新技術の開発
小課題熱帯主要樹種の環境適応性の生理生態的解析(85)
摘要フタバガキ科樹種の葉の水分特性から、乾燥抵抗性は、被陰下で十分潅水された苗畑の苗は日本産樹種と比べて低いが、成木や裸地に生育する幼樹では高かった。水分環境適応の可塑性は高く、山出し前のハードニングが有効であることが示唆された。環境条件を調節して光合成速度を調べたところ、同じフタバガキ科でも成長の遅い樹種では最大光合成速度は低く、耐陰性の高い樹種では光飽和に達する光強度は比較的低かった。また、裸地造林に適した樹種や尾根筋に生育する樹種では、温度変化に対する光合成速度の低下は小さく、温度環境の適応幅は広かった。自然条件下で光合成、気孔コンダクタンス等の測定を積み重ねた結果、多くの樹種で、直射日光が当たると短時間で気孔閉鎖を引き起こすことが確認された。一方先駆樹種の早生樹種では、強光下でも気孔閉鎖はほとんど起こらなかった。また、土壌から葉までの水移動に対する総抵抗は、フタバガキ科樹種が高く、水ストレスを起こしやすいことがわかった。以上の結果から、山出し前に苗にある程度強光、乾燥条件を与えること、植栽後は長時間連続して直射光が当たらないようにすること、植栽地の光、温度、水分などの条件に応じて適切な種を選定すること、等が熱帯林造林を成功させる上で重要であることが示唆された。
研究分担林業(主研)
パーマリンクhttps://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030048288
収録データベース研究課題データベース

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