甘しょの栄養特性に基づく土壌管理技術の開発(145)
課題番号 | 1995003087 |
研究機関名 | 九州農業試験場(九農試) |
研究期間 | 完H04〜H06 |
年度 | 1995 |
研究問題 | 暖地における作物、家畜の生産環境の改善技術の確立 |
大課題 | 土壌の保全と環境調和型生産力維持向上技術の開発 |
中課題 | 土壌における物質循環の制御と土壌保全技術の開発 |
小課題 | 甘しょの栄養特性に基づく土壌管理技術の開発(145) |
摘要 | 青果用甘しょ品種の栄養特性を比較した。ベニオトメは高系14号に比べると、1)土壌由来の窒素利用率が大きく、無施用でも土壌由来の窒素を約90kg/10a吸収した。これはインキュベーション窒素の量に匹敵した。施用増加によってさらにイモ収量は増加した。2)K施用も効果が大きく塊根の肥大が促進され、上いも重を増収させた。3)高系14号は窒素やカリが標準施用の量でほぼ最大に近い収量が得られた。4)ベニオトメは生育後期に至っても葉の生育が認められたが、高系14号は収穫時に近づくと葉の脱落が多く、生育後期の塊根肥大がベニオトメに劣った。5)ベニオトメの最高収量を得るのに必要な窒素は約150kg/ha、カリは約130kg/ha、高系14号では窒素約60kg/ha、カリは約100kg/haと推定された。甘しょの品種ごとの適正な肥料施用量がほぼ明らかになり、合理的な施肥が実用面で行なえ、ベニオトメのような土壌由来の窒素利用率の高い品種は低窒素施用技術につながる素材品種として、育種や生理の研究に活用できる。 |
研究分担 | 生産環境・土壌保全研 |
パーマリンク | https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030048597 |
収録データベース | 研究課題データベース |