野菜・果実の生理的変化に及ぼす微生物の影響の解明(108)
課題番号 | 1995003750 |
研究機関名 | 食品総合研究所(食総研) |
研究期間 | 完H02〜H06 |
年度 | 1995 |
研究問題 | 素材の特性解明及び利用 |
大課題 | 食料資源の利用技術の改良、開発 |
中課題 | 多水分素材の品質要因の解明と利用・加工技術の改良、開発 |
小課題 | 野菜・果実の生理的変化に及ぼす微生物の影響の解明(108) |
摘要 | 収穫前・収穫後を問わず微生物汚染に強い作物の作出及び流通技術の開発のためには、微生物汚染の実態を把握し、微生物に対する植物の防御機構を詳細に検討することが不可欠である。市販されている野菜・果実への微生物汚染の内、細菌類は、貯蔵中に微生物相が変化するものが多く、収穫後の貯蔵ー販売までの流通過程における汚染にも十分に留意する必要があることが判明した。さらに病原菌の細胞壁の一部をリガンドとしたアフィニティーカラムを作成し、微生物の侵入を感知する植物側の受容体を検索した。トマトの緑葉のミクロソーム画分には上記カラムに強く吸着するタンパク質が存在し、このタンパク質の抗体はトマトの抵抗反応誘導を阻害した。以上よりトマトの緑葉には糸状菌の細胞壁の一部と強く結合するタンパク質が存在し、微生物の感染を察知している可能性が示唆された。今後このタンパク質の構造を解析して膜内に再構成し、その後の情報伝達機構の解明を行う必要がある。 |
研究分担 | 素材利用・多水分研 |
パーマリンク | https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030049208 |
収録データベース | 研究課題データベース |